2017 F.B.Iフローターマスターズ第5戦【秋元湖】結果

しとけん

2017年09月06日 07:02

 バスフィッシングがもっとうまくなりたい!
 自分の釣りスタイルの新しい境地を開きたい!

 という日々のなか、「FBIトーナメントレポート」というブログを知り、読めば読むほど、まだ見ぬ、代表の藤井さんをはじめとする登場人物で織り成す「F.B.I」の世界で釣りがしてみたい!そしていつかは、そこで活躍したい!
という思いからF.B.Iの門戸を叩いて今年で4年目。

 はじめは、たいていの釣り人にある「俺が一番」的な根拠のない自信で、藤井氏や長谷川氏、神戸氏、川村氏など並み居る横綱陣をやっつけて、すぐにでも「マスター」を獲ってやる!(笑)
ぐらいに思っていましたが、F.B.Iの世界を知れば知るほど、全ての参加選手の知識、技術、意識の高さに驚愕し、このメンバーと争って「マスター」を獲得することがどれだけ困難かということがわかってきた!
 それと同時に、この高い壁を越えて絶対に獲得したいと強く思った。

 そして今シーズン。
 一つ一つの試合では思うような結果は出せていないながらも、4戦を終えて年間暫定2位という位置に付け、残すは今回の秋元湖戦と最後の霞ヶ浦戦となった。

 暫定1位の鈴木さんに勝つためには、この残り2戦を優勝するしかない!

 そう自分に言い聞かせた。
しかし、自他共に認める「『霞水系』は強いが『裏磐梯』は苦手」という現実があり、この現状から抜け出して、秋元湖戦をどう克服するか!これに尽きた。

ちなみに、私の秋元湖のワースト記録は95gで、F.B.I歴代最低レコードホルダーである!!(笑)

 2014年の初参戦のシーズンから、F.B.I最強の藤井代表やKING長谷川氏から「S氏(私のこと)の釣りは裏磐梯に来ても霞の釣りだね」、「そのスタイルでスモール相手に結果を出すのは厳しいね」といった遠慮ない厳しい指摘をいただいて(笑)おり、そんな自分の釣りを改革するために、2年前から相棒野人A氏とGWはスモールレイクでの長期野人キャンプを敢行し、霞ではやらないような5m、10mといったディープの釣りや、ミノー系の釣り、フットボールの釣りなどを覚えていき、「ルアー選択」でそこそこのサイズを釣る方法は覚えてきたものの、最も重要な「エリア選択」においては、どうしても長年霞系で自然と身についた「目に見える変化」につられてしまい、とうていスモールレイクのトーナメントで結果を出せるようなレベルには達していなかった。

それもそのはずで、参戦1年目からほとんど新人扱いされず、また天邪鬼でもある私は自分からF.B.Iの諸先輩にアドバイスをもらうということを避けてきたので、実はほとんど自分の釣りは進化していなかったのである。

そんな中、今回、お盆休みの夏合宿時に、福島県の横綱として、過去秋元湖戦で優勝経験もある、H氏(「ホシシシ」と読む)と2日ほど一緒になることとなり、この厳しい状況と心境を打ち明けたところ、「S氏にだけ有利になるようなアドバイスはできないけれど・・・」という前提の下、H氏なりのスモールレイクを攻略する際の基本的なエリアの絞り方やルアーの動かし方などレクチャーを交えながら、半日一緒にポンツーンで付き合っていただいた。

 実は、H氏は今季限りでF.B.I公式戦への参加を引退することを決めており、その前に後輩達に自分のノウハウの伝承をと考えていてくれていて、2、3年前当たりからメンバーから相談があれば親身になって指導をしてくれていたのであった。

 多くは語らないものの、過去の抱負な経験によって極めていったH氏のアドバイスは自分にとっては値千金のものであった。

 そして、今回は敢えて自分の好きな岸寄り、バンク寄りの釣りを排除してエリアを絞ることに決め、魚探とにらめっこしながら自分なりに「ここだ」というエリアを見つけた!

 今回自分が見つけたエリアは水深5mで、ボトムにこんもりした変化があり、ちょっと手前には4mから5mに落ちるブレイクも隣接しているところ。
 自分なりにお魚マンションと名づけ、魚探には「TSURERU」と付したウェイポイントが(笑)

 ルアーはベビーサーディン、マイクロクローラー、サンスンなど細身のストレート系のダウンショットがメイン。

 超微波動シェイクをしながらボトム~ちょい上を横移動させて行くと、途中でギューンっと持って行かれる!という釣り方を見つけており、これがメインでこのほかに状況に応じて、カーブフォール後のノーテンション、シェイク→ステイ後の次のワンアクションといったバリエーションを織り交ぜることで、タフっても喰わせる自信はあった。

 釣り過ぎて、魚がスレてしまうことを恐れ、毎回のプラのたびに5匹ほど釣ったらそれ以上深追いはしなかったが、平均は300g~400gで、3~5匹に1匹は700g~800gクラスが混じるという、このタフな状況にしたらこれほど強烈なエリアとパターンはないと確信した!

目標ウェイトは2100g~2400g!

 自分を信じてやれば絶対に出せるウェイトだと確信していた!


 そして大会当日。

 日に日に水温は下り、さらに当日はかなりの強風が一日吹き荒れるということで相当厳しいコンディションになると覚悟しつつも、自分のエリアでやりきる覚悟でスタート!

 一目散に目当てのエリアに入り、魚探を確認しながらマーカーを打ち、祈る思いでファーストキャスト。

 ボトムに着定させて、微波動シェイクから少し移動させたとたんに生命感があり400gをキャッチ。

 だいぶ緊張していたようで、ロッドティップぎりぎりまでラインを巻いてしまうという、度素人のようなことをしてしまった(笑)が、まずはキーパーをキャッチ!

 魚をライブウェルに入れて、水を汲んで、フックを結びなおしてとしているとあっという間に100m近く流されてしまうほどの強風の中、再びオールを漕いでエリアに戻り2投目!

 ボトムに着定させて、フッとラインテンションを抜いた直後ラインが手前に走りだしました!

 手元に伝わる首振りの状況からかなりデカイことを確信し、ドラグを少し緩めながらファイト開始!

 パワープロ0.6号+レッドスプール3lb.の組み合わせは基本的にドラグ設定さえしていれば絶対切られない自信はあるのだが、フックの方が持たないという落とし穴があり、プラでも2,3度フックを曲げられたり、折られたりしてバレるということがあったので慎重にファイトしていると、底に走られた後、ラインがまったく動かなくなってしまった!

 何かに巻かれたと判断し、急いで反対側に周り少し強引にロッドを煽ると、魚の方でブッシュから外に出たようでファイト開始!と同時に再び強烈なパワーでラインを引き出していき、まずいっ!と思った刹那、フッと生命感が消えてしまった・・・。

 ラインを回収すると、フックがほぼ一直線になっており、恐れていたことが起きてしまった。

 かなり堪えたが、こういうことが起こるというのは、「想定内」として自分に言い聞かせてあったので、深呼吸を繰り返しながら、出来る限り平常心を保つようにして次の魚へと頭を切り替えた。

 が、その後、よくあるデカイのをバラしたあとぱったり反応がなくなる・・・という状況に陥ってしまいかなり焦りが出てきた。

 風もさらに強くなる一方で、ステイを維持するのがしんどくなってきたので、ふと休憩と思い、思い切って流されながらマーカーブイの上を通過すると同時に魚探を確認すると狙うべきピンスポットからブイがかなりズレていることに気づいた!

 そう、この強風と波でマーカーも少しずつずれていくということにこのとき初めて気づき、マーカーの打ち直し作業に取り掛かることにした。

 さらに初めて知ったことは、魚探にはGPSが付いているが、本体付属のものは信号のやり取りの感覚が長いため、ゆっくり漕いでいると自分の位置が正確に把握できないという問題があるのだ。

 そのため、この強風の中を何度も行ったり来たりしながらピンスポットにマーカーを打ち込む作業というのは相当重労働で困難で、時間がかかる作業だということが分かった。

 何度かトライしながら、確実とはいえないまでもある程度自分が狙うべきピンの近くにマーカーを再び投入し、キャストするとまたバイトが出だし、結局試合開始1時間弱で400g、400g、350gでリミットはあっさり揃えることができた。

 あとはこれの繰り返し。

 しかしながら、なかなかサイズがあがらず、また釣れるペースも30~40分に一匹というペースで、このままここでやり続けて優勝できるのか!?

 と何度も不安に陥りながらも、今日の天候の状況では他の場所に動いてだめだった場合の次のバックアップがしんどすぎると判断し、改めてこのエリアで勝負することを決めた!

 そして、12時過ぎ。

何度目かのマーカーブイの打ち直し作業完了後の1投目に突然来た!

 明らかにこれまでとは違う重量感の引き!

 4年前、この秋元湖で1200gオーバーのスモールを釣ったときの感触を思い出していた!

 絶対デカイ!
 絶対獲る!

 フックだけは折られないようもっとドラグを緩くしよう!?

 という判断がいけなかった・・・。

 走り出した魚が止まらず、なんとなく不安がよぎった刹那、ガツッという固い感触が手元に届いてからラインが動かなくなった。

 ?????

 いったいどういうことなのか全く理解できないが、とにかく何かにラインが絡んだようで、何をしてもびくともしない。。。

 風はさらに強まる一方で、足も限界にきており、ポンツーンをその場にステイさせることができず無念のラインブレイク・・・。

 「くそぉーーーなんなんだよぉーーーーー!!」

 初めて試合中に大声で叫んだ。(強風でかき消されましたが(笑))

 それでもまだ1時間ある!と自分に言い聞かせ、再び同じ作業を繰り返す。

 もう本当に両足は限界で、船の細かい位置コントロールまではできない。

 残り30分。。。

 再び来た!

 先ほどまでではないものの、感覚からして800gクラスの引き!

 今度こそ!

 が、今度は途中でフックオフしてしまった。。。

 精神が崩壊しそうだ。。。

 ラスト15分。

 帰着への移動時間を考えるとこれがラスト1投。
 というところで来た!

 が、明らかに小ぶりな引きで、上がってきたのは、500gオーバーの1本で、わずかなウェイトアップに留まってしまった。

 結局、このサイズが「全く引かない」と感じてしまう程デカイと感じた3本は全て獲ることができなかった。。。

 結果は、1360gで3位。

 自分で立てた目標のウェイトには遠く及ばないどころか、2位の栗本さんとは5gという僅差で3位となってしまった。

 そして、、、

 優勝は今期マスター争いをした鈴木さんがただ一人2kgを超えるウェイトを持ち込んでビッグフィッシュ賞付きの完全勝利で、最終戦を待たずしてマスター確定!

 仮に最終戦で、鈴木さんがノーフィッシュで、私がビッグフィッシュ賞付きのマックス70ポイントを獲得しても4ポイント届かずということでした。。。

 まだまだ自分の実力不足に痛感した第5戦でした。。。

 完敗です。
 
 そして、鈴木さん本当におめでとうございます!

 これで今シーズンのマスターへのチャレンジは終わりました。

 また、来年一からチャレンジし直しです!

 今は、あのビッグファイトのやり取りから何故か途中で何かに引っかかってしまったシーンが浮かんできて、途中からこうすれば、ああすれば・・・と映像に肉付けして、そしてふと気づくと、「あぁ、もう過去のことで戻ることはできないんだ・・・」ということを福島の帰途から今日まで、頭の中で何度もくり返していて、ほんとトラウマになりそうなくらいつらい感じですが、この悔しさを来年は絶対取り返してやりたいと思います!
 
 なんせ95gからのスタートですから!(笑)
 あきらめません勝つまでは!!





今回は、生まれてこのかた控えていたお盆中の殺生を解禁してまで、プラに挑んだ!




獅子神様にも会った!


お盆中は毎朝雨だったが、日中はすばらしい晴れ間も見せてくれた!


今年はマスター獲りたい!と切実に思った・・・



スモールレイクのいろはを教えていただいたH氏(ホシシシ)。来年以降もスポット参戦で結構ですので引き続き出てくださいm(__)m


我が家の財務省に補正予算を要求して大会前週にもプラ入りした!
家族に感謝!


が、この日は激荒れヽ( ̄▽ ̄)ノ
愛竿のアドレナ264ULとコンプレックスCI4+を大倉川河口沖8m~9m辺りに献上してしまった(´д`|||)


一緒にプラした鈴木2017マスター! このときはオサーンが勝つ予定だった・・・|д゚)


夕方にはこんなに穏やかになったのに・・・


画面左側が今年のマスターとなった鈴木さん!
悔しいけど、参りました!
本当におめでとうございます‼






そして大会前日!



私の魚探の電源が入らないというトラブルも!
今回は人生初のピンで勝負!という作戦だったので、マジで終わったと思いましたが、F.B.I電気系No.1のK氏のおかげで復活!
ありがとうございましたm(__)m


そして日が暮れて、明日がやってくる!


の前に・・・


宴る!(笑)


F.B.I伝説のbar 「Cat's」がオープン!
マジで激ウマのカクテルが振る舞われた!


そして本番!












裏磐梯初のお立ち台はなんとも塩辛い後味が残ったが、私らしいといえば私らしいかな・・・と。

ここからさらに成長するのみ!



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