2017年10月29日(日)、2017年シリーズ最終戦となる第6戦が茨城県霞ヶ浦洲の野原(スノヤワラ)において開催された。
今年のマスターの座は5戦が終わった時点で「世界のヤスハルスズキ」さんに持っていかれてしまったが、最終戦でBigFish賞付きの優勝を取ることで、総合4ポイント差まで追いつくという意地を見せたかった。。。
結果は、プラでは一度も手にしていなかった400g台1本のみのウェイインでブービー賞。
タラレバを言っても何も前に進まないので、とにかく今回は備忘録のつもりで、自分が本番に向けてどんな感じで望んでいったかを振り返ってみたい。
【プラ第1弾】10/7~10/9
まずはざっくりとエリア全体を見ることが重要と考えた。
とはいえ、ご存知のとおり霞ヶ浦の広さはハンパないので、スタート地点から4kmが最大範囲と決め、そこから東西南北に大まかに4つに分割してチェックすることにした。
で、初日はスタート地点東側となる常陸利根川をチェック。実際の試合はもっと秋が深まり、状況によっては初冬のような状況になることも考慮し、川のブレイク部分に沈み物などがあればいいな。。。という感じで魚探を見ながらエンジンで4km先まで流していき、気になるところだけ軽くチェックするという早いペースでチェックしていった。
ときどき目視できる葦や杭などのストラクチャーなどシャロー側もチェックしていったが、この3日間では一番ベイトが多く、実際にバイトも多かったエリアが本番も本命となるだろうと感じた。
特に、ブレイクのショルダーから食い上げてくる魚はサイズが良く、これをそのときの状況に合わせたクランクでの釣りがメインパターンになるだろうと予想した。
なお、前日プラも含めて最もプレッシャーは高くなるが、やはり魚は確実にいるだろうと思ったスタート地点西側に当たるジャカゴエリアでは、浅い側でウルトラバイブスピードクローの1/4ozテキサスで浮き草密集の裏側で1350gが食ってきた。
かなりテクニカルなアプローチをすることで、口を使わせることは可能だし、このエリアはサイズのいい魚がいることは核心ししつつ、どのタイミングでこのエリアに自分が入るかが鍵になると感じた。
また、横利根川については陸っぱりが多く、プレッシャーも高いこと、クランクで釣れた魚が15cmほどの小バスだったことからこのエリアは自分の中では除外することとした。
8日はスタート地点から西側となるスノヤワラ方面をチェック。
見た目は雰囲気ありありの葦だが、常陸利根川と比べると遠浅過ぎて、変化に乏しいうえに荒れると全く機能しなそうだったので、余程常陸利根川が機能しないときのバックアップ程度のエリアと判断。
【プラ第2弾】10/14
今回は土曜日のみ。前日の飲み会で体調もあまり良くなく、北よりの風も強いので、当初予定していた北側方面となる麻生エリアのチェックは断念。
時間も限られたことから、再度常陸利根川のチェックに。
前回と比べて水がかなり良い。また、水門を開けているようで、霞全体に流れがある。
これは釣れるだろうと思っていたところ、わややさんが午前中に凄いのを釣り上げたようだ。
私はのんびり準備して昼前から浮き出したが、この時間にもかかわらずスピナベに何度もバイトが出たし、バスボートがスピナベで良型をキャッチしているところも目撃した。
バイトが小さいので、シャッドに変えたところノンキーをキャッチ。
ノリは悪くても、ボリュームがあるルアーでないとサイズは選べなそうだという感触を得るとともに、本番の状況次第ではキーパーを着実にキャッチするならシャッド系もありと頭にインプットする。
なお、増水気味でもあったので、葦側のシャローをレッグワームのDSでチェックするとあっさり800g台がポンポンと釣れた。
単純に撃って釣れてくれるならこっちの方が楽だが、だいたい本番は前日プラでプレッシャーが高まって口を使わなくなるので、深追いは禁物と心がけることにする。
【プラ第3弾】10/21
台風21号の影響で風雨が強くプラは断念と思いつつ、スノヤワラを覗いてみるとだいぶ穏やかで、レンタル艇も何艇か見かけたので、少しだけ浮いてみようと午後から4時間程チェック。
霞好きの私だが、何故かスノヤワラは相性が良くないのか、まだバスをキャッチしたことがない。
貸しきり状態のようななか、目ぼしいところをスピナベ、クランクでチェックしてみたが反応はなかった。
魚はいるんだろうが、普段からのプレッシャーも高いのでじっくりやらないといけなそうな感触だったので、自分的にはこのエリアはなしと判断。。。
しかし、この後、台風22号の発生・影響によって、スタートエリアがこのスノヤワラに変更になるとは思ってもいなかった。
【プラ第4弾】10/28
試合前日。朝から風雨が強い。明日は天候によっては中止もありえる。
副代表として運営の準備の方が気になり、プラに出る気がしない。。。
とはいえ、やっぱり鈴木氏に一矢報いたい気持ちもあり、のんびりプラ開始。
妙義水道を抜けて本湖に出てみるも大荒れ。これはスノヤワラ内で勝負するか新利根川に行くかと判断。
新利根川を見に行くと釣れそうな気もしたが、レンタルボートとのバッティングによるストレスを考えるとあまりここに来たくないと感じた。
さて、ここまででプランの総括を。
まず、ここ1週間の水位変動を見ると、台風21号の影響で23日(月)7:00の時点で1.59mだった水位が25日(水)18:00で2.00mまで上昇した。その後、少しずつ減水し、27日(金)の18:00で1.61mまで下がり、水門を開放したことで常陸利根川は濁流と化し、水位もどんどん平時の水位に近づいていったことから、昨年の外浪逆浦のようにシャローからバスが消えてブレイクの縦ストが良くなるのでは?と判断した。
さらに悪いことに23日(月)の時点で18℃台だった水温が試合当日は14℃台まで下がったことで、自分の中でシャローはありえないとほぼ結論づけてしまった。
結果的にこれが大間違いで、水位はまだ平時より15cmほど高い状態がキープされ、また強風、濁りにより、元気のあるバスが捕食するならやはりシャローだったことが試合の結果から伺えた。
もちろんこれは前日までのプランであり、当日は釣りながら、当日の状況にアジャストしていくつもりだったが、朝一に手にしたレッグワームのDSの釣りが葦から少し離れたところで、ルアーを跳ね上げたときに食い上げてきたことから、これはブレイク際のクランクがハマるはず!と思い込んでしまったこと。
特に判断を見誤った要因として大きいのが、前々日に届いBasserのオールスターの記事を読んで北大祐選手がクランクで2連覇を決めたという記事が頭の中を占めてしまったことだろう。
自分も巻物で良型を揃えてきて、F.B.Iの横綱陣にも自分が成長したことを見せつけたいなどという、見栄を気にしていた自分がいたことは否めない。。。
時に、Basserは自分の引き出しをバーチャルに増やしてくれるという意味では本当にすばらしいバイブルとなることは間違いないが、刻々と状況変化が起こっている自然を相手にするこのバスフィッシングにおいては、使い方を誤ると雑誌で得た中途半端な知識や思い込みがマイナスにも作用してしまうことを思い知らされた。
Basserでメンタルの部分で何度も助けられたこともあるのも事実だが、やはり最後に決めるのは自分自身。
プラではほとんどチェックしなかった妙義水道を当日の状況から選択したまではたぶん間違っていなかったのだと思うが、バスの位置、アプローチについてはズレたことをしていたのではないかというのが、今回の総括的な反省点。
もう一度頭を冷やして、自分を信じ、純粋に当日のバスを追いかける釣りをクラシックではチャレンジしてみたい。