霞ヶ浦のバス

　09年に発売されてから既に6年が経過しているにもかかわらず、相変わらず人気があり、シマノらしい完成度の高さが感じられるリールです。

　昔からシマノ一筋でつい最近まで赤メタと初代アンタを使い続けていましたが、アルデについては、釣り場で手にするたびに軽いなぁーと感心してしまいます。

　スプール系が小さいので、ある程度ウェイトのあるルアーだと飛距離はアンタレスやメタマグより劣りますが、軽いルアーを投げる場合はむしろこっちの方が良く飛ぶし、コントロールもし易いです。
　さらに夢屋のBFSスプールに替えると、別次元の世界となります。
　BFSスプールはベイトフィネスブーム以降、色んなメーカーがスプールを発売していますが、やはり剛性やバランスを考えるとこの専用の夢屋スプールがベストだと思います。
　4.8incのフリックシェイクに1/32ozのネイルシンカーを挿入したネコリグをピッチングした時の低い弾道とその伸びには本当に感動しました！慣れてくると、164Lの取り回しの良さと相まってオーバーハングの隙間にスキッピングでいとも簡単にブッシュの奥の奥に入れることもできるようになります。
　また、ソウルシャッド52SPのような軽いシャッドもブレーキ（白）2個ON＆キャスコンゆるゆるの状態で、逆風に向かってフルキャストしても最後の最後まで伸びていき、サミングは着水の直前でも全然バックラッシュしません。
　ちなみに、キャストコントロールをクラッチを切ったときにルアーが落ちるか落ちない程度にちょっとだけ締めればサミングすら不要のノーバックラッシュベイトになります。飛距離も実際はキャスコンゆるゆるとそれほど大差ないので実戦的にはこの方がいいかもしれません。
　なお、これまでベイトは右ハンドルオンリーでしたが、思い切って左ハンドルを購入してみました。
　アルデは非常にコンパクトなので、パーミングしている右手の中指・薬指がそのままドラグとハンドルまで届きます。そのため、ハイシーズン時の陸っパリランガンやボートで葦打ちをするとき、又は真冬にシャッドをロッドで引いてステイの時に糸ふけだけ取ってみたいな釣りが右腕一本で完結できてしまいます。これに慣れてしまうと右ハンドルがウザったくなってしまう程です。

　シマノリールはキャストも操作も使いこなせば使いこなす程、手に馴染んできて、まさに意のままに操れるようになってくるのが、最大の魅力だと思います。

　耐久性に関しては、赤メタ２台を購入から20数年使い続けていましたが、ノーマルのまま時々スプール軸とハンドル軸系にオイルをさしてあげるメンテだけで全くノントラブルでしたので、アルデに至っても全く問題ないと思います。

　デメリットはもうすでにあちこちで言われていますが、メタニウムという素材のためか傷が目立つということでしょうね。購入してしばらくは傷が付かないように気を使っていましたが、一度傷を付けてしまってからはあまり気にしていませんが。

０９　アルデバランＭｇ７　左
０９　アルデバランＭｇ７　右
アルデバラン　ＢＦＳ－Ｒ　ＸＧ